人は一旦認知症になると、
程度の差はあれ徐々に症状が進行します。
そこで進行を抑えるための薬が処方されます。
家族も本人も
認知症が進行しないようにと
その薬に望みをかけます。
しかし実のところ
本当に薬は効果あるのでしょうか?
認知症の進行を食い止めることが
できているのでしょうか?
疑問に思うのは私だけではなさそうです。
「症状に改善が見られない」と
質問箱等に投稿する人が少なからずいます。
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【おもな認知症の薬はアルツハイマー型に対応】
認知症の薬として処方されているのは
おもに次の4つ
●アリセプト
●メマリー
●レミニール
●リバスタッチ・イクセロンパッチ(貼り薬)
私の母はレミニールを処方されています。
多くの認知症患者が
アリセプトまたはレミニールを処方されていると思います。
ところで
これらはアルツハイマー型認知症の進行を
抑制する効果があると言われている薬。
認知症患者の約6割がアルツハイマー型認知症であり、
薬は、脳の神経細胞の伝達物質を活性化させ
進行を遅らせる働きをする。
となれば
確かにアルツハイマー型認知症の人には有効かもしれませんが、
それ以外の型の認知症の人には
どの程度効果があるのでしょうか?
4大認知症と言われる
アルツハイマー型・レビー小体型・前頭側頭型・脳血管性
それぞれ症状が違い、処方も異なるはず。
その違いを正しく知らない医師がいたり、
認知症とみれば、「とりあえずアルツハイマー」と診断する医師もいる
という話を聞くに及んで
不安は大きくなります。
実は私の母は4大認知症に特定されない
混合型の認知症です。
そういう患者にアルツハイマー型認知症の薬が
はたしてどの程度有効なのでしょうか?
「脳の神経細胞を活性化させる」という点を考えると
無駄ではないかもしれませんが・・
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【実際の臨床試験の結果に衝撃】
さらにショックな情報ですが
“アリセプト”に関して
「認知症の進行は抑えられない」と断言する研究者もいます。
(´゚д゚`)
薬の添付文書ってめったに読まないものですが、
アリセプトの添付文書にはこう書いてあるそうです。
1.本剤がアルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症の
病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
2.アルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症以外の
認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない。
(アリセプトの添付文書より引用)
そして
実際に行なわれた3年間の臨床試験の結果
「1年ほどはアルツハイマー型認知症の症状の
進行を抑えられたが、それ以降は効果がなくなった」
それでも薬を飲み続けていると副作用の方が強く出て、
攻撃性が強くなるなどの場面が増えるそうです。
なんということ! (# ゚Д゚)
認知症患者が「怒りっぽくなった」「感情の起伏が激しくなった」
など、性格が変わってしまったという話はよく聞きます。
認知症の症状が短期間で急速に悪化してしまったという場合
薬の飲みすぎによる副作用の可能性もあります。
医師とよく相談して薬の処方を変えてもらうことも
ひとつの方法です。
私の母の場合
副作用としての吐き気や食欲不振などは起きませんし
性格が変わったということもないので
そのまま薬を飲み続けています。
そして
「脳を活性化」させるサプリメントも
2種類飲んでいます。
それでも徐々に確実に
認知症の症状は進行しています。
悲しいことですが
認知症は治すことのできない病気なのです。
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