認知症になった場合、
初期症状として家族が当惑するのは
“怒りっぽい”という点です。
それまでは穏やかな人だったのに
性格が変わったかのように急に怒り出す。
家族はビックリして
「なぜそんなに怒るの?」という場面が出てきます。
どうして怒りっぽくなるのでしょうか?
どう対応すれば良いのでしょうか?
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認知症の初期症状でよくあることは
↓
何度も物を置き忘れる。
同じ話を繰り返す。
家族の方はうんざりして
初期にはそのことを指摘してしまいます。
うちの母親の場合、
飲むべき薬を飲み忘れることが多くなったとき、
せめて薬は忘れないでほしいため
ついついしつこく言ってしまいました。
すると突然怒り出し、
「何回も言わなくてもわかってる!」
「私はまだボケてない。ボケ老人扱いするな!」
形相まで変えて怒鳴ります。
こちらはたじたじとなって黙ってしまいました。
あとでわかったのですが、
介護する側の対応のせいで認知症患者を怒らせる例
そのままを実践していたのでした。
母は、自分が元気で健康なのに病気の老人扱いされたり、
ボケたわけでもないのにもの忘れすると言ってイチイチ注意されたり
することに苛立ってきたのです。
感情をコントロールする能力も低下してくるので、
自分の気持ちをうまく表現できないもどかしさもあるようです。
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間違いや失敗をズバリ指摘して自尊心を傷つけるのは逆効果。
自分が認知症とは思っていない認知症の人を
現実の世界に引き戻すのは無理な話なのです。
むしろ
家族は自分のことを心配して手助けしてくれる、
と思わせる必要があります。
しかし
理屈ではわかっていても
実際その場に直面すると実践はなかなか難しいものです。
(。´-ω-`。)
で
怒らせてしまった場合、
まずお互いに落ち着くまで待つことにします。
少し時間が経ってから話題を変えると、
案外怒ったことを忘れてくれます。
(。・ω・。)
じつは
口で怒るだけの母はまだ楽な方で、
暴力をふるうようになる人もいるとか。
亭主関白だった男性などはそうなりやすいかもしれません。
また、アルツハイマー型認知症の場合は
その疾患自体が怒りっぽくさせるそうです。
そういう場合は家族だけでは対応しきれません。
地域の介護福祉支援センター等に相談するか
専門医を受診するなどの検討が必要になります。
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