マーガレット・サッチャー元英国首相を主人公とした映画
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
ご覧になったでしょうか?
サッチャー元首相は晩年認知症を患っていました。
映画は認知症の現在から過去の栄光と苦悩の日々を振り返る形式。
認知症の人がそんなにくっきり思い出せるのか、
という突っ込みは無しにして、
“鉄の女”と言われたサッチャー元首相の人間性を描いて
アカデミー賞を受賞した映画です。
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サッチャーはイギリスで初の女性首相となり、
1979年から1990年まで政権をとっていました。
最高支持率73%という歴史に名を残す政治家であり、
在任期間11年半という長期政権。
保守的で強硬な政策とその性格ゆえに
“鉄の女”と呼ばれました。
イギリスは「ゆりかごから墓場まで」と言われる高福祉政策。
その伝統を守りながら、経済の拡大、競争力の強化、
失業率の低下、労働者の所得の増大など
それらを同時に成り立たせることは鉄の女サッチャーでも困難でした。
消費税の大幅アップや記録的な失業者を出したため、
国民の不満が増大して支持率が低下、1990年に首相を辞任しました。
1992年からは貴族院議員を務め、政治の表舞台から退きました。
2002年以降はほとんど公式の場に出なくなっていたそうです。
長女のキャロルさんによれば、
最初に認知症の兆候が現れたのはサッチャー元首相75歳のとき。
キャロルさんは「いすから落ちそうになった」ほど驚いたそうです。
2008年にキャロルさんは、
サッチャー元首相の認知症が進み、
夫が死亡したことも忘れるほど記憶力が減退していることを公表。
2013年4月8日、
サッチャー元首相は脳卒中のため87歳で亡くなりました。
そして
キャロルさんの回顧録を元にして
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』が作られ、
主演のメリル・ストリープはこの映画でアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
さすが大女優ですが、
メイクが上手なのかサッチャー元首相によく似ていますよね。
映画の予告編はこちら ↓ (YouTube)
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
サッチャー元首相は東西冷戦時、
アメリカのレーガン大統領と反共産主義のコンビを組みました。
そのレーガン大統領も認知症になってました。
認知症はどんな人でもかかりうる病気であることを
再認識させられますね。
決して珍しい病気でも恥ずかしい病気でもありません。
認知症は脳の病気なのです!
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