理性認知症ピック病とは

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“ピック病”は、「前頭側頭型認知症」のことですが、
その症状が理性を失ったかのようであることから
“理性認知症”ともいわれます。

ピック病では、人格や理性をつかさどる「前頭葉」と、
言語能力に関連する「側頭葉」が萎縮します。

そのため衝動への抑止力がきかなくなってしまうのです。

40歳から50歳代での発症が多く、
“若年性認知症”に分類されます。

 


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ピック病の患者は全国で1万人以上いるそうですが、
認知症と診断されずにいる場合も多いようです。

働き盛りの“若年性認知症”が発見されにくいように、
ピック病の初期も認知症とはわかりにくいのです。

 

記憶に障害が現れるアルツハイマー病とは異なり、

ピック病の初期には、
人格、行動、感情、言語などに障害が現れます。

行動を抑制できなくなり、
道徳観の低下、社会への無関心が加わります。

そのため周囲からは
勝手気ままに行動する人、と見られます。

 

 

それだけでなく
万引きや無銭飲食など、反社会的行動に出ることもあります。

善悪の判断ができず、自覚もないのです。

 

立派な肩書きの人が万引? 無銭飲食?

こうなれば周囲も認識せざるをえません。

事件となって初めて
ピック病であることがわかる事例も多いそうです。

 

一つの行為を持続できないのもピック病の特徴。

ピック病では関心の対象が目まぐるしく入れ替わり
すぐに反応、行動に移してしまいます。

普通に散歩していたかと思うと急に方向転換したり、
気になることがあると急に行動を変える、

 

あなたの周囲に
そういう異常な動きを見せたり、
最近性格が変わったように見える人がいたら

注意して見守ることにしましょう。

ピック病の初期症状かもしれません。


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