もの忘れが多くなり、
認知症かもしれないと思ったら
“脳神経内科”や“もの忘れ外来”等でまず診てもらいます。
脳のMRI検査を行なうとともに、
いわゆる“認知症テスト”を行ないます。
一般に広く行なわれているのは
“長谷川式認知症テスト”、または“MMSE”を中心としたやり方です。
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私は、父親のときも母親のときも
まずは脳の専門病院の“もの忘れ外来”に連れて行きました。
医師は大抵「まずMRI検査をしましょう」と言います。
何枚もの脳の断面写真から脳の状態を調べるのです。
脳のMRI画像は、
素人が見てもさっぱりわかりません。
医師の細かな説明を聞いてやっとわかる程度です。
極端な症例として見せられたMRI画像は
脳の萎縮が明らかなもの。
「認知症かも」という段階では
正常な脳との違いは医師でなければわからない感じです。
そして診察ですが、
いくつかの身体機能を調べた後認知症テストです。
医師は“長谷川式認知症テスト” と “MMSE”、
“時計描画テスト”を組み合わせているようです。
“MMSE”はアメリカで考案された検査で11問からなっています。
“長谷川式認知症テスト”は日本人の考案で、MMSEより2問少なく、
図形問題もありません。
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ですので、より詳しく知るために
医師はこれらを組み合わせているのでしょう。
● お年はいくつですか?生年月日を教えてください。
● 今日は何年の何月何日ですか?何曜日ですか?
● ここは何県ですか?何市ですか?
● この病院の名前は何ですか?
● ここは何階ですか?
● これから言う文章を繰り返して言ってください。
「みんなで、力を合わせて綱を引きます」
● これから言う3つの言葉を言ってみてください。(例、桜・猫・電車)
あとでまた聞きますから覚えておいてください。
● 100から7を順番に引いた数を答えてください。
● これから言う数字を逆から言ってください。(例、6-8-2)
● 先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言ってみてください。
● これから5つの品物を見せます。
それを隠しますので、何があったか言ってください。
● 知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。
● これから私の言うとおりにやってください。
「右手にこの紙を持ってください」
「それを半分に折りたたんでください」
「それを私に渡してください」
● この図形をこのとおりまねて書いてください。
(五角形が2つ、一部重なっている)
● 丸く時計を書いて、数字と10時10分の針も書いてください。
この認知症テストには結構な時間がかかります。
そして高齢者にとっては
認知症でない人にも意外と難しいかもと思いました。
検査であちこち歩いたので、
今の場所が何階だったかわからなくなります。
一生懸命引き算しているうちに
意識していなければ前の言葉3つを忘れてしまいます。
言うべき単語が多いと
高齢者でなくとも出てこないかも・・・
そばで見ている私にも良い刺激になりました。
時計の絵については
母はほぼ正しく書けましたが、
父の絵は認知症であることを示していました。
認知症の人が書くとこんな絵になります。
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