親はいつまでも元気でいてくれる存在。
若い頃はそう思い込んでいました。
年老いて、
わけのわからない認知症になるなんて
想像もしていませんでした。
あなたもそうだと思います。
しかし
急速に進む高齢化社会の中で、
自分の親だけが認知症にならないなんてありえないのです。
親が認知症になった!
それを知ったときのショック!
あなたはどう対応しますか?
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親が認知症になったら?
どう対応するか云々よりも
その事実にどう向き合うか、
それが最初に考えるべきこと。
親がボケてしまうなんて認めたくないですから。
自分の気持ちを整理することから始めなければなりません。
私の場合、最初に父親が認知症になりました。
父は公務員を勤め上げたマジメ人間。
あの毅然とした姿勢と表情が一変してしまったのです。
私は現実を受け入れるのに
少し時間がかかりました。
これは病気なのだ、と自分に言い聞かせても
元の父の姿をあきらめきれませんでした。
それは母も同じでした。
父親が認知症になったとき、
母親はまだ元気で正常でした。
母が認知症になったのは父の死後、6年後です。
ですので母も私もこのとき初めて
認知症患者に向き合うことになったのです。
父に対する私たちの対応は
悪いものではなかったと思いますが、
父が十分満足するものでもなかったようです。
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昔の父に戻ってほしくて
失敗や間違いを非難してしまう母。
認知症に関する本を読んだり、
ケアマネさんの話を聞いて
それを実行しようと思いながらも
なかなかうまくいかない私。
かみあわない対応の仕方に、
苛立ちをあらわにして怒る父。
かと思うと
自信喪失して落ち込む父。
気の毒で、哀れで、愛おしくて、
涙がにじむことがしばしばでした。
それでも介護初心者の母と私が、
どうにかこうにか父を介護し続けることができたのは
介護保険サービスがあったからです。
車椅子やベッドなど福祉用具の貸与
訪問入浴サービス
看護士派遣 etc.
おかげでだいぶ助かりました。
というわけで
最後になってしまいましたが
親が認知症になったときの実際的な対応の仕方は
次のとおりです。
●親が認知症かもしれないと思ったら
まず初めに認知症かどうかを診察してもらうことです。
同時に自分の気持ちを整理して、
現実を受け入れるよう努力しましょう。
↓
●認知症と確定したら、
役所の福祉課で要介護認定の申請をします。
担当職員が認定調査に来ます。
認定のため、かかり付け医師の診察を受けます。
↓
●要介護認定の通知がなされます。
要支援1~2、要介護1~5の7段階で判定されます。
↓
●ケアプランの作成
ケアマネージャーさんが本人と家族の実情に合う
ケアプランを作成してくれます。
ケアマネさんはいろいろと相談にのってくれる
頼りになる存在です。
↓
●在宅介護サービスの開始
あなたの親に認知症の疑いがあるのなら
まずは地域の高齢者相談窓口である地域包括支援センターに行って、
相談してみるのはどうですか?
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